カフェ経営ノウハウ

カフェを開業するために資金はいくら必要なのか?

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フクイトシカズ
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2014年にカフェを創業。現在は飲食店を5店舗経営しています。流行り廃りの早い外食産業において『本質を追求した経営』を心がけています。このブログではカフェ経営者のリアルな実体験記事や役立つコト・モノを発信中!

これからカフェを創業しようとする人にとって一番気になるのは「実際にお金はいくらかかるの?」ということだと思います。

私自身は300万円でカフェを始めました。飲食店の開業には1,000万円はかかるとか言われてる中ではかなり安く済ませました(オープンした後に銀行からお金を借りて改修しましたが)。これが居酒屋だと厳しいでしょう。カフェという業態だからこそ安く済ませることができたと思います。

カフェ開業に必要な費用

カフェを開業する上でお金はかけようと思えばいくらでもかけられるわけですが、、、できるだけ安く済ませたいというのは誰もがそうでしょう。

今回は「とにかく安くカフェを開業する」場合に実際にどれだけお金が必要なのか?考えてみたいと思います。ざっと下記項目の費用がかかります。

  • 不動産取得費用
  • 運転資金
  • 内装費
  • 設備費
  • 食器類
  • 看板・広告費
  • その他備品
  • 食品衛生責任者講習会の受講料
  • 営業許可証

一つずつどれだけ費用がかかるか考えてみたいと思います。

 

不動産取得費用

不動産取得費用

カフェは店舗があっての商売です。まずは店舗になる不動産から考えていきましょう。

家賃、敷金、礼金、不動産屋の仲介手数料など。家賃はカフェを続けていく限りずっと発生するものなので、一番慎重に考えるべき要素です。

仮に家賃が10万円だとして、最初に支払う費用は下記の通りです。

家賃(最初の1ヶ月分) 10万円
敷金(3ヶ月) 30万円
礼金(1ヶ月) 10万円
仲介手数料(1ヶ月の家賃+消費税) 10.8万円
合計 50.8万円

さらに物件によっては各種保険(火災保険など)、町会費(田舎にありがち)も最初に支払う必要があったりします。+2-3万円くらいは余分に見ておきたいところです。

不動産取得費用:53万円

運転資金

家賃は3ヶ月分はとっておきます。1ヶ月目の家賃は不動産取得費用に見込んでいますので、2ヶ月〜4ヶ月目までのの費用です。オープンが何かの理由で遅れる場合もそうですが、開店時に広告を打つ余裕がない場合、お店を知ってもらうまで時間がかかります。オープンから3ヶ月は集客に苦戦することを想定しておけば、実際にお客さんが来なかった時のダメージも少なく済みます。

最初の仕入や水道光熱費の支払いも発生してきます。それら含めて余剰資金として30万円見込んでおきます。

  • 家賃10万円×3ヶ月
  • 余剰資金30万円

運転資金:60万円

内装費

これはもう、、ピンキリです。スケルトン物件なら全てを作らなければならないし、居抜きならそれほど手がかからない場合もあります。

内装は「客席の内装」「家具」「厨房の内装」に分けられます。

カフェなのである程度雰囲気が良くなければお客さんも来ないでしょう。だからと言って湯水のようにお金を使うわけにもいきません。できるだけ経費を削減しつつオシャレな雰囲気を出したいところです。

客席の内装

そこで客席はDIYがオススメです。おそらくこの記事を見られている方は、これからカフェを開こうとしている個人店レベルの方と思います。DIYだとクオリティが心配、、となりますが、お店の各所にDIY感が出ているのは、逆にそのお店の味にになります。ネットで調べればDIYの情報もたくさんありますし、今は素人の方でもそこそこのクオリティにできます。

内装を専門業者にお願いすれば1坪あたり15〜20万円程度はかかります。仮に20坪だとしたら内装費(厨房側も含めて)で300〜400万円です。専門業者の価格が高いのは職人さんの人件費がかかるからです。これを自分や家族、友人に手伝ってもらうことで大幅に削減できます。もちろんクオリティは引き換えになりますが、私の経験上、費用は1/2〜1/3に削減することはできます。

プロに依頼すれば壁紙や床材はプロの材料を使ってくれます。一方DIYは量販店で売ってるようなものを使うことになります。確かに耐性はプロ仕様の方が良いのですが値段も高くなります。どの程度のものを求めるかによりますが、今は量販店に売ってるものも十分なクオリティです。量販店やネット通販で済ませれば材料費は50万円あれば十分に揃えることができます

注意しなければいけないのはDIYは時間がかかるということ。その分オープンが遅れますし、遅くなればなるほど家賃を支払うための運転資金も必要になってきます。また消防関係は守らなければいけないので(燃える材を使ってはいけない等)、その辺りの知識がない方は消防に相談しながら進めましょう。だいたいは大家さんが消防の届出を出しています。全然わらかない!というのであれば、店舗に詳しい設計屋さんに相談役としてコンサルしてもらうというのもアリです。

どこまでをプロに依頼するか、どこまでを自分でやるかは天秤にかけながら計画を立てる必要があります。

家具

床や壁以外にもイス、テーブル、照明器具などの家具類も揃える必要がありますね。イス一脚 1万円以内、テーブル一台2万円以内で考えれば、20席のお店だとしても合計30〜50万円程度で済ませることが可能です。イスのDIYは難しいですが、テーブルも自作すればもっと費用を抑えることはできます。照明もネットで買えば安価でオシャレなものがたくさんあります。

厨房の内装

ここまでDIYを勧めてきましたが、どうしても専門業者にお願いしなければならないことがあります。それは厨房の中です。詳しくは次項でご説明しますが、水回り、ガス関係は専門業者にお願いしましょう10〜20万円程度見ておけばよいと思いますが、あくまでも安く済ませる前提なので本格的な厨房を作る場合はもっとかかりますのでご注意ください。

以上内容を考慮して、内装費は下記の金額で見積もっておけば良いでしょう。

内装費:100〜150万円

設備費

当然ですが料理をする設備が必要です。最初からプロ用品を全て揃えようと思うと、それだけで数百万円いきます。今回はできるだけお金をかけないということですので、設備は家庭用で考えていきます。

飲食店の営業許可を取るためには、シンクの数や手洗いなど絶対に必要な設備があります。許可を出す保健所はさすがお役所という感じで、条件さえ満たしていれば何を使っていても許可を出してくれます。逆にどんなに良い設備であっても条件を満たさなければ許可は出しません。

例えば、シンクは2つなければいけないのですが、シンクのチェックポイントは水が出て、しっかり排水されるということ。つまりシンク自体は何でもいいのです。どういうことかというと、野外で使うような簡易シンクでもOKなのです。飲食店だとしっかりしたシンクでなければいけないイメージがありますが、とにかく条件さえ満たしていればOKなのです。

もちろん業務に支障をきたすものだと意味はありませんが・・・。数万円する業務用シンクを、とりあえずオープン当初は安い家庭用や屋外用品等で揃え、経費を削減していくのです。しかしいくら設備を安く揃えても、水道をつないだりガスをつないだりするのは専門業者でなければできません。ここはケチらずに信頼できる専門業者に依頼しましょう。万が一水漏れをしたものなら大損害になります。

調理器具も家庭用の炊飯器、電子レンジでも十分です。業務用にすると2倍どころではなく、0が1個増えます。新品を揃えるのではなく、中古も含めて、もっと言えば家にあるものも使って揃えていきます。50万円もあれば十分ではないでしょうか。

最初にも言いましたが、これはカフェだからできます。居酒屋など多品目の料理をする場合は家庭用設備ではとうてい無理です。居酒屋はスピード勝負です。家庭用ガスコンロは火力も弱いし、電子レンジはパワーも全然ありません。カフェのお客さんは比較的時間に余裕を持って来店します。料理が少し遅いくらいでは文句は言いませんし、料理の品目も少ないので十分家庭用で間に合うのです。

設備費:50万円

食器類の費用

食器

お皿はニトリで揃えましょう。デザインはそこそこ良くて、値段は安いので初期費用を抑えるには良いです。業務用で使うには耐性がイマイチですが、、まぁお値段相応です(笑)足りなくなったらすぐに買い足せるメリットもありますしね。

ただ、グラス類はプロ仕様の割れにくいものを使いましょう。100均やニトリのグラスはすぐに割れます。洗い物してる最中にパリーン・・・手がグシャッ・・・何度やったことか(泣)それ以来、手でグラスを洗うのが怖くなったり。。多少高くてもいいので乱暴に扱っても割れないグラスにしてください。

オススメはデュラレックスのグラスです。割れにくく、オシャレなのでとても良いですよ。

どの程度の食器を揃えるか、メニュー数などによってバラツキはあると思います。最初からたくさんのお客さんが来ることは見込まず、ある程度の数だけ揃えて、足りなければ買い足すようにして、うまく初期費用は抑えましょう。

食器類:10〜15万円

看板・広告費

いくら広告にお金をかけないと言っても、看板は付けなければなりません。デカデカと付ければ確かに目立ちますが、初期費用を抑えるために最低限の看板にとどめておきましょう。看板製作費と実際に取り付ける施工費がかかります。施工費が意外と高いんですよね…。

広告に関してはSNSアカウントを開設するだけにとどめましょう。魅力なお店であればあっという間にSNSで広がります。これはゼロ円でできる広告です。

看板・広告費:20万円

その他備品

その他、備品も結構かかります。10万円ほど見込んでおきたいですね。

その他備品: 10万円

食品衛生責任者講習 講習料

飲食店などの食品関係の営業を行う場合、許可施設ごとに食品衛生責任者を設置することが義務づけられています。試験などあるわけではなく、各自治体の食品衛生協会が行っている講習会を受講すると貰える資格です。一部資格を持っている人は、講習会の受講が免除されます。

受講料:5,000円〜10,000円
※詳しくは開業予定地の食品衛生協会に問合せてください

営業許可証の費用

営業許可証

一番大事なのですが、カフェを開業するためには飲食店の営業許可がなければいけません。各自治体の保健所を通して許可証を発行してもらえます。

新宿区では、飲食店営業が18,500円です。カフェだとお菓子のテイクアウトもあったりするかもしれませんね。そういう場合は菓子製造業16,800円の許可も必要です。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/jigyo/file03_04_00002.html

菓子製造はわからないという場合も、少しでも可能性があるならば許可をとってしまいましょう。

営業許可証:2〜4万円

必要な費用まとめ

不動産取得費用 53万円
運転資金 60万円
内装費 100〜150万円
設備費 50万円
食器類 10〜15万円
看板・広告費 20万円
その他備品 10万円
食品衛生責任者 0.5〜1万円
営業許可証 2〜4万円
合計 305.5〜363万円

やはり300万円はかかりますね。まとめてみると、内装や設備をいかに抑えるかで初期費用がかなり変わってくるということがわかりました。

コーヒーにこだわるカフェだったらエスプレッソマシンも必要になってきます。その分設備がドカンと上がりますので、開業費用はその分を見込んでおかなければなりません。自分が作りたいカフェに合わせて、ぜひ見積もってみてください。

最初から完璧を目指さず、徐々に仕上げていくつもりで

「憧れのカフェを開く!」と思うと、内装はこんな感じで、食器もオシャレにして、、、と頭の中ではステキなカフェができあがっていることでしょう。しかし現実はそうは甘くはないのです。キレイな内装はそれ相応のお金がかかっています。

これからカフェを開く人にとって大事だと思うことは、最初から完璧を目指さないということ。なぜなら「何にお金をかけていいのか」「何が必要なのか」がわかっているようで、わかっていないからです。「カフェを開いたら絶対このクッション置く!」と意気込んで買ったのに、すぐにクッタクタになって、お客さんが料理をこぼして台無しになることはよくあることです。「普通これ置いてあるでしょ」と思って買ったものも、実はあまり使わなかった、なんてことも。

まずは最小限の費用でカフェを開き、カフェをやりながらその利益で必要なものを買い足していく。これが初期費用を抑えてカフェを開業する一番のポイントなのではないかと感じています。もちろんこだわりのポイントはしっかり作りつつも、ちょっとでも疑わしいものは徹底的に排除して無駄なお金を使わないことですね。

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